本研究では,剣撃体験に主眼を置いたVRアクションゲームにおいてユーザに身体能力の限界以上の速度で行動していると知覚させることを目的に,ユーザの高速な動作に同期した剣の透明化と時間スケール変換を行う手法を提案する.上空から落下するオブジェクトを剣で斬る実験において,剣の透明化の有無,時間スケール変換の有無,効果の発動条件などを比較した結果,発動条件に関わらず時間スケール変換を行うことで,爽快感や剣を速く振っている感覚が向上することが明らかになった.また剣の透明化によって,ユーザが無意識に爽快感や剣の振りやすさを感じる場合があることを確認した.

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平野祐也,橋本直,“VRアクションゲームにおける超人的剣撃体験システムの開発”,情報処理学会インタラクション2020論文集,pp.822-824 (2020年3月9-11日,一橋大学) PDF
平野祐也,橋本直,“VRにおける剣撃の視覚効果の違いがユーザの速度知覚に与える影響”,第55回情報処理学会エンタテインメントコンピューティング研究会(2020年03月18-19日,口頭発表,首都大学東京)PDF

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